Googleマップの口コミとの向き合い方:返信・報告・依頼の基本
結論から言うと、Googleマップの口コミ(Googleの表記では「クチコミ」)とお店ができる関わり方は、返信する・不適切なものを報告する・投稿をお願いするの3つです。そして、どれにも共通する前提は「口コミはお客様の実際の体験にもとづくもの」ということ。低い評価を消したり、特典で良い評価を集めたりする方法はありません。この記事では、Googleの公式ヘルプをもとに、それぞれの進め方と注意点を整理します。
口コミに関わる前の準備:オーナー確認
口コミに返信するには、Googleビジネスプロフィール(検索やマップにお店の情報を出す無料の仕組み)でオーナー確認を済ませておく必要があります(Google ビジネス プロフィール ヘルプ:ユーザーからのクチコミを管理する)。登録やオーナー確認の流れは、Googleビジネスプロフィールとは?店舗が最初に整えたい設定でまとめています。
同じヘルプによると、返信の流れは次のとおりです。
- ビジネスプロフィールで「クチコミを読む」を選び、返信アイコンから入力して投稿する
- 返信はGoogleのポリシーに沿っているか審査され、通常10分以内、長いと30日ほどで公開される
- 公開された返信はクチコミの下にお店からの返信として表示され、担当者の個人名は出ない
- 返信が公開されると投稿者に通知が届き、投稿者はその後もクチコミを編集できる
- 返信はあとから編集・削除できる
返信の書き方:公式ヘルプが挙げるポイント
Googleは返信のコツを、肯定的な口コミと否定的な口コミに分けて案内しています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ:クチコミを増やすためのヒント)。
| 口コミ | 公式ヘルプのポイント |
|---|---|
| 肯定的なもの | 丁寧かつ簡潔に。すべてに感謝を書く必要はなく、新着情報など伝えたいことがあるときに返信する。お得情報やプロモーションを添える必要はない |
| 否定的なもの | 投稿者の個人情報を出さず、個人攻撃をしない。来店時の記録を確認して原因を調べる。非がある点は誠意をもって対応し、非がない点は「できること・できないこと」を説明する。必要に応じて謝罪し、詳しいやり取りはメールや電話でと案内する |
あわせて、返信には名前かイニシャルを添えること、速やかに返信することも挙げられています。
否定的な口コミへの返信は、投稿者だけでなくこれからお店を探す人も読む文章です。反論や言い訳を重ねるより、事実を確かめたうえで、改善したことや今後の対応を落ち着いて書くほうが、読む人にお店の姿勢が伝わりやすくなります。返信をすぐ書かず、一晩おいてから見直すのも一つの方法です。
不適切な口コミは「報告」できる。ただし消せるのは違反だけ
事実と違う、悪意がある、と感じる口コミは、ビジネスプロフィールの「クチコミを読む」から報告アイコンを選ぶか、「クチコミ管理ツール」から削除をリクエストできます。ただし公式ヘルプでは、削除されるのはポリシーに違反しているクチコミだけで、内容が気に入らないという理由での報告は避けるよう案内されています。Googleは事業者とお客様の間のトラブルの仲裁はしない、とも明記されています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ:不適切なクチコミを報告する)。
違反にあたる例として、Googleマップのポリシーには次のようなものが挙がっています(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー ヘルプ:禁止または制限されているコンテンツ)。
- 実際の体験にもとづかない内容や、対価を受けて書かれたもの
- 嫌がらせ、ヘイトスピーチ、根拠のない非難
- 本人の同意がない個人情報の掲載
- その場所と関係のない内容(一般的な政治・社会への意見など)
- 宣伝や勧誘(電話番号やSNSリンクの記載など)
報告後の状況はクチコミ管理ツールで確認でき、審査には通常数日かかります。削除されなかった場合は、1回限りの再審査請求ができるとされています。名誉毀損など法的な対応が必要かどうかは、個別の判断になるため専門家にご相談ください。
口コミのお願いはしてよい。やってはいけない頼み方もある
お客様に口コミを書いてもらうようお願いすること自体は、Googleも方法を案内しています。ビジネスプロフィールの「クチコミを読む」→「クチコミを増やす」から、投稿用のリンクやQRコードを取得できます(QRコードは現在パソコンのブラウザでのみ作成可能)。配る場所の例として、領収書・お礼のメール・店頭の掲示などが挙げられています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ:リンクまたは QR コードを作成してクチコミをリクエストする)。紙からスマホへの誘導は、チラシとWebをつなぐQRコードの使い方も参考になります。
一方で、ポリシーでは次のような頼み方が禁止されています(前出の禁止コンテンツのページより)。
- 割引・無料サービスなどの特典と引き換えに投稿をお願いする
- 特典と引き換えに、否定的な口コミの修正や削除をお願いする
- 満足していそうなお客様にだけ選んでお願いする
- 書く内容を指定してお願いする
- 従業員や関係者に投稿してもらう(利益相反にあたる)
違反が重なると、機能の制限などにつながる場合があります。「口コミを書いてくれたら1品サービス」のような企画は、善意でも避けましょう。
まとめ
- 口コミとの関わり方は「返信・報告・お願い」の3つ。返信にはオーナー確認が必要
- 返信は丁寧かつ簡潔に。否定的な口コミには事実を確かめ、反論より今後の対応を書く
- 報告で削除されるのはポリシー違反のものだけ。低評価そのものは消せない
- 投稿のお願いはリンクやQRコードで行い、特典との引き換えや相手・内容を選ぶ頼み方はしない
口コミへの返信は、日々の発信の一部でもあります。SNSも含めた運用の考え方は小さなお店のSNS運用:投稿頻度より大切なことでも紹介しています。お店の情報発信の整え方に迷ったら、無料相談でお気軽にご相談ください。
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