チラシとWebをつなぐQRコードの使い方:作る前に決めることと効果の測り方
結論から言うと、チラシにQRコードを載せるときに大切なのは、コードの作り方よりも**「読み取った人をどのページに案内するか」と「何人が読み取ったかをどう測るか」を先に決めること**です。トップページへ飛ばすだけのQRコードでは、読み取った人が目的の情報にたどり着けず、効果も測れません。この記事では、紙の販促物からWebへ案内したいお店や会社の担当者に向けて、QRコードを使う前に決めること・印刷前の確認点・効果の測り方を整理します。
QRコードの基本:誰でも無料で使える
QRコードは、株式会社デンソーウェーブが開発した2次元コードです。公式サイトでは、JIS規格やISO規格に定められたQRコードの使用にはライセンスなどは必要なく、誰でも自由に使えると案内されています(QRcode.com:よくあるご質問)。
一方で「QRコード」という名称は登録商標です。チラシなどに「QRコードを読み取ってください」と書く場合は、「QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です」といった登録商標文の掲載が求められています(デンソーウェーブ:登録商標文の例を知りたい)。紙面の隅に小さく入れておけば十分なので、デザインの段階で場所を確保しておきましょう。
また、QRコードには「誤り訂正機能」(汚れや欠けがあっても読み取れるようにする仕組み)があり、強さをL・M・Q・Hの4段階から選べます。公式の説明では、一般的にはM(15%)で運用されることが多く、レベルを上げるほど汚れに強くなる代わりにコードが大きくなるとされています(QRcode.com:誤り訂正機能)。チラシであれば、作成ツールの初期設定のままで困ることは少ないでしょう。
作る前に決めたい「リンク先」
QRコードを読み取る人は、チラシを見て「もっと知りたい」「予約したい」と思った人です。その気持ちに合ったページへ直接案内することで、途中で離れる人を減らせます。
| チラシの目的 | おすすめのリンク先 |
|---|---|
| イベント・ワークショップの告知 | そのイベントの詳細・申し込みページ |
| 新メニュー・季節商品の案内 | 商品の紹介ページ、またはメニューページ |
| 予約を増やしたい | 予約フォーム・予約システムのページ |
| 再来店につなげたい | LINE公式アカウントの友だち追加ページ |
| 口コミを増やしたい | Googleビジネスプロフィールの口コミ投稿ページ |
リンク先を決めたら、次の点も確認します。
- スマートフォンで見やすいか: 読み取るのはほぼスマートフォンです。表示が崩れていないか、文字が小さすぎないかを確認します(スマホ対応(レスポンシブ)はなぜ必要?自社サイトの確認方法)。
- チラシの配布期間中、ページが残るか: イベント終了後にページを消すと、手元に残ったチラシから来た人が「ページが見つかりません」に当たります。終了後は「このイベントは終了しました」と次回の案内を載せておくと親切です。
- リンク先がチラシの内容と合っているか: 価格や日程がチラシとページで食い違わないようにします。
LINEとの組み合わせ方はLINE公式アカウントの基本とお店での活用のしかたで紹介しています。
効果を測るにはURLに「目印」をつける
QRコードから何人がサイトに来たかを知るには、リンク先のURLにUTMパラメータ(流入元を見分けるための目印の文字列)をつけてからQRコードにします。GA4(Googleアナリティクス4)のヘルプでは、utm_source(参照元)・utm_medium(媒体)・utm_campaign(キャンペーン名)の3つを必ず含めるよう案内されています(アナリティクス ヘルプ:カスタム URL でキャンペーン データを収集する)。
たとえば、秋のワークショップのチラシなら次のようにします。
https://example.com/workshop/?utm_source=flyer&utm_medium=print&utm_campaign=2026autumn_ws
こうしておくと、GA4の[集客]>[トラフィック獲得]レポートで、チラシから来た人の数を他の流入と分けて確認できます(同ヘルプより)。配布場所ごとに utm_content=station、utm_content=shop のように値を変えたQRコードを用意すれば、どこで配ったチラシが読まれたかも比べられます。
あわせて意識したいのは次の2点です。
- 値の書き方をそろえる:
flyerとFlyerのように表記がばらつくと、別のものとして集計されます。社内で決まった書き方を1つ作っておきます。 - 見る数字を決めておく: 来た人数だけでなく、その後の予約や問い合わせにつながったかも見ます。GA4で見る数字の考え方はGA4で最低限見ておきたい数字と見方で整理しています。
印刷前に確認したいこと
QRコードは、印刷してしまうと直せません。入稿前に次の点を確認しておきましょう。
- 実際に読み取ってみる: 校正紙や試し刷りで、iPhoneとAndroidの両方のカメラで読み取り、正しいページが開くかを確かめます。
- 大きさと余白: 小さすぎると読み取りにくくなります。コードの周りには何も置かない余白が必要なので、文字や写真を近づけすぎないようにします。
- 色の組み合わせ: 濃い色のコードを明るい背景に置くのが基本です。色を反転させたり、写真の上に重ねたりする場合は特に念入りに試します。
- 作成サービスの条件: QRコード作成サービスの中には、短縮URLや転送用のURLを経由するものがあります。サービスの終了や契約の解約で読み取れなくなる場合もあるため、利用規約を確認し、長く配るものは自社サイトのURLを直接コード化するほうが安心です。
- 読み取った後の一言: QRコードの近くに「予約はこちら」「メニューを見る」など、読み取ると何ができるかを書いておくと、読み取ってもらいやすくなります。
まとめ
- QRコードは誰でも無料で使えますが、「QRコード」という名称を使うときは登録商標文を添えます。
- リンク先はトップページではなく、チラシの目的に合ったページにします。
- URLにUTMパラメータをつけると、GA4でチラシからの流入を分けて確認できます。
- 印刷前に実機で読み取り、大きさ・余白・色・作成サービスの条件を確認します。
チラシとWebの導線づくりや、リンク先のページの整え方に迷ったら、無料相談でお気軽にご相談ください。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
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